体脂肪は、何万年も前から生物が獲得した素晴らしい身体能力の一部と言われるものです。食糧がなくなったときの備えとして身に付けられた「護り」のパーツです。ホットヨガのポーズをまねながらできる『安静時代謝』を取り入れて、間違いだらけのダイエット知識を取っ払いましょう。
食事制限ダイエットは危険
ダイエットで痩せないといってるのは、現代人に一番欠けている運動不足が原因です。
あなたのまわりに、運動をしているというアスリートを何人あなたは知ってますか?
アスリートとまではいかなくても、ジムやレッスンに通っている知り合いの人いますか?
数えてみてください。10人~20人とはいないと思います。
あなたも含めて、3人いればいいほうですよ。
テレビや通販サイトで主流となっているのが、食事制限のダイエットですよね。これまで数えきれないほどのダイエット法が生まれては消え、消えては新しいダイエット法がたくさん流されてきましたよね。
知っているだけでも、古くは「ビール酵母」や「コーヒーダイエット」「ココアダイエット」「タマゴ」「リンゴ」「グレエープフルーツ」「パイナップル」「きのこ」「豆腐」「ヨーグルト」・・・。
数え上げたら切りがありません。
このやり方は人間の心理学的な要素を取り入れた販売方法です。
「タマゴ」とか「りんご」という特定のものを全面に出されると、人間は「そそられて」しまうという心理をついているのを利用して商法といると言っていいでしょうね。
人間の欲望で「食欲」ほど強いものはありません。この欲望に挑むのですから暴挙といっていいでしょうね。食事制限による栄養不足は身体にさまざまなトラブルをおこします。
人間は車ではありませんから、多くの栄養素が必要です。ガソリンだけというわけにはいきません。
ではその栄養素が不足すると、どうなのかあなたとみていきましょう。
栄養素が不足するとどうなる・・・
まず、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどがあげられます。
これらの栄養素が足りなくなると、新陳代謝が低下して、肌が荒れたり、貧血になったりします。
ひどいときは、生理が止まったり、骨密度が低下して骨折しやすくなり、髪の毛が抜けたりして大変なことになってしまいます。
もちろん、こうなってはホットヨガのレッスンには通えませんよ。
最後に行き着くところはボロボロのからだということですね。
あなたは絶対にまちがったダイエットはしないでね。
正しいダイエット法は?
正しいダイエット法では、「食事制限」することなくエネルギーを消費する、さまざまなエクササイズやホットヨガ教室などが紹介されています。
人間の『代謝』には、『基礎代謝』と『安静時代謝』『運動時代謝』に分けられます。
『基礎代謝』とは、人間が寝ている時間に消費しているエネルギーのことです。
一方、『安静時代謝』は、睡眠から覚めて、椅子に座ってリラックスしている状態に消費しているエネルギーです。
この『安静時代謝』は、『基礎代謝』よりも20%多くエネルギーを消費します。
それはそうですよね、人間は起きている時間が長いんですもの。
どちらかといえば、ホットヨガもこの『安静時代謝』に近いものがあります。
よくダイエットのCMで「寝ている間にどんどん痩せていく」などというキャッチフレーズを耳にします。
これってよく考えてみると、ちょっと変。
1日の3分の2を占める『安静時代謝』を、アップさせてダイエットしたほうが効果的と考えますよね。
でしたら、血液循環をよくして、ハードに心拍数を上げて・・・。
ところがですよ、先ほども記述しましたが、こんなに過激な運動を長く続けられる人は、そう、多くはいません。
運動する時間がないうえに、かりにその時間があっても続かないというのが実情です。その意味で、ホットヨガは短時間で、ポーズ一つでもいい運動といっていいでしょう。
ホットにしなくても、ヨガのポーズを5分いや3分でも集中すれば、身体も血流が促されて細い筋肉が喜ぶでしょう。
安静時に毛細血管に血流を
この細い毛細血管は、人間の全身に張り巡らされていて、全長10kmにもおよびます。毛細血管は、太い「優先血行路」から20~30の細い「真毛細血管」に枝分かれして、1本の長さは0.5~1ミリ、直径は約10マイクロメートル。
1本の毛細血管を1ミリリットルの血液が通過するのに、安静時には5~7時間かかるといわれるほど流れにくい構造になっています。
つまり、安静時にはほとんど毛細血管には流れてなくて、ダイエット効果はほとんどなしということがわかります。
もっと掘り下げれば、安静時では「ガス交換」や「物質交換」がほとんどおこなわれていないため、筋肉のなかの血液は疲労物質である乳酸を抱え込んだままになっています。
さらに、酸素不足によって不完全燃焼となり、乳酸が増加するという悪循環にも陥ることになります。
つまり、『安静時代謝』が低下しているので、ホットヨガの動きを少しの時間でも行うことはダイエットにとても有効といえます。
ホットヨガの応用
日中、椅子に座りながら、ぜひ実行してほしいのが「足首そらし」です。
そうです、足首を上に向けて反らすだけです。
「かんたんでしょ」
これは足首周りを柔らかくして、血流を促すために行っています。
もし、どうしても足首が硬い人は、つま先を内側に入れて「アキレス腱伸ばし」をしてみてください。
これを何回か行えば、足首まわりが柔らかくなり、血流がよくなっていきますよ。
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ホットヨガで痩せるのはなぜ? まとめ
ちょっと、理論的になりすぎてしまいましたね。
もう少し、かみ砕いて記事にすればよかったと思います。
あなたに言いたかったことは、自分の身体は外部のものではなく、「自分の中から変えていってください」とお願いしたかったのです。
大切な栄養補給は大事ですが、食事制限などで身体を傷つけることはやめましょう。その代償は大きなものになりますからね。