戦中・戦後世代の方に「残すなんてもったいない、残り物には福があるって言うでしょ」とよく言われたお父さん、お母さんが今度は自分の子供にも同じように自分のお腹がいっぱいにもかかわらず、小皿に残った食べ物をついつい口に入れてしまいます。今の時代に残り物には福があるのか調べてみました。
今は医療費がかかってもったいない
わたしの家(北海道)でも子供のころから、「食べ物は残さないようにしなさい」と教育されて育ちました。
ですから、いまでもついつい残ったものを捨てるのではなく、口に入れることで神様に「捨ててなんかいませんよ」と、自分をいい子に見せてるところがあります。どうしても食べ物を捨てるということに罪悪感がありますね。
最近、会社に健康診断に来られて先生の講演を聞いて、真逆の発想にちょっと驚きを隠しえませんでした。
「ゴミ袋に捨てるのも胃袋にしまい込むのも同じです。食べて太ってしまって、今の洋服が着られなくなってしまったら、そちらの方がもったいないでしょ」と内科の先生のお話はストレートな説明が続きました。
残り物を食べ過ぎて、脂肪として蓄えられてしまうのなら、食べたものが活かされていないことになりますから、食べ物が悪影響と。
さらに、糖尿病などの病気があって、痩せなければならない人には、胃袋に入れることによって医療費がかかるようになったらもっともったいなことになります。残り物に福があるとは言えませんよね。
現代は飽食の時代と言われて、残さず全部食べることが健康にとって害になる時代となっているようです。
そして、この内科医の先生がおっしゃるには、「外食するときは必ず好物から食べて、好きでもないものは残しても比較的抵抗感がないでしょうから」と・・・。
何度聞いても抵抗感ありますね(笑い)。
極貧の北海道育ちが都会の考えに身体がついていきません(笑い)。
きれいに片付ける方法
どちらかと言えば、”食べる”というよりは、”片付ける”という意識の方が強くて、それほど強い食欲があるわけではありませんから。
ですから、残り物には福があるというこだわりはすぐにでも捨てられますから大丈夫でしょ。
この残り物を食べなくなっただけでも相当なカロリー減に効果があると思います。
食べなくなったものは全部捨てるのではなく、お皿にまとめてラップして冷蔵庫に保存して、明日の食事に回してもいいのですからね。
また、大勢で会食しているときに、大皿に盛られたお菓子や料理が残っていても、率先してお口に運ぶのはやめましょう。
また、ちょとした知識として、残ったおかずのカロリーがどのくらいか知っておくのも意識が変わってきていいのかもしれませんよね。
たとえば、ギョーザ1個約70~80kcal、しゅうまい1個約40~50kcal、から揚げ1個約80~90kcal、ロールキャベツ1個約110kcal。
それから、もっとダイエットに簡単なのは、食事が終わったらすぐに食卓から離れることでしょうね(笑い)。
「残り物には福がある」と思って何故だか期待していませんか?
残った食べ物は捨てるということではなく、「きれいに片付ける」といった考え方がいいですね。
残ったポテトサラダには、衣をつけてコロッケに揚げてもいいですよね。
焼肉は細かく刻んでチャーハンの具にしてもいいですしね。また、パスタはグラタンにすることもできますからね。
とにかく、残ったからと言って、”残り物には福がある”みたいな感覚で食べると身体の害になりますよ、ということです。
実際、残ったポテトサラダはほんの一握りとか、焼肉は刻むよりお口に入れた方が早かったりしますよね。
ここが一番おおきな問題ですからね。
頭では分かっているんですよ。
会社でも残り物に気を付けて
私は入社してもう3年目になろうとしています。
会社でデスクワークしていて、3時になるとお茶の時間になります。
私の部署はあまり出張はありませんから出張先のおみやげみたいなお菓子はありません。
ところが、会社には常に業者さんが販売しているお菓子の自動販売機がおかれていて、目新しい商品を購入することができるようになっています。
このお菓子を社員のだれかしらが購入して分けてくれます。
そんなにお腹がすいてもいないのに何となく食べてしまってます。
ここでも「せっかくいただいたのだからもったいない」とか「いりません!」といったら角が立つのが日本の社会ですよね。
こんなときは、「わたし、今月からダイエットはじめたんです」と、ダイエット宣言でその場をスルーできるようにするとか(笑い)。
3時が来たら席をはずすとか、その場では食べないで家に持って帰るとか、お菓子の好きなほかの人にあげるとかして、食べずにすむような工夫をして脂肪の蓄積を減らしましょう。
とにかく、「残り物には福がる」の精神は極力避けていきましょう。
残り物には福がある?一口食べた瞬間に・・・まとめ
父母の時代には美学とされた「残り物には福がある」の言葉が、飽食日本では食べ物について言えば、もうこの言葉は消されていくのでしょうね。
でも、わたしの心の中からは完全には消えないでしょう。ダイエットに成功すればまたこの言葉は復活するでしょうからね。
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